筋力テスト概要

-ペダルを踏み込む力
-ハンドルを回す力

筋力テストでは、何kgの重さで操作ができるか測定します。
すでにお使いの車で運転を希望される場合、その車両をお持ちいただければペダルやハンドルの重さを確認し、その車で操作がどの程度行えるか、測定することができます。

 

アクセル・ブレーキ(ペダルもしくは手動装置)

右半身に麻痺などがある場合、左足でアクセルを操作できるよう、左アクセルペダルがあります。
左アクセルペダルを用いながら、踏力の測定を行います。

また、右半身に麻痺がある場合でも、比較的軽いときには、右足による操作も併せて測定し、どちらの方がより安全に操作していけそうか、相談しながら確認していくことも可能です。

下肢が不自由な方は、手でアクセル・ブレーキを操作するための装置【手動装置(ハンドコントロール)】を使用します。
手動装置は一般的には車への乗り降りを考慮し、左手側につけることが多いですが、身体状況に応じて右側につけることも可能です。

両手のみで車の操作をしなければならない場合は、アクセル・ブレーキ操作を行う手と、ハンドル操作を行う手、どちらの手でどの操作を行う方が良いのか、測定を通して相談していきます。

両手にも麻痺がある場合、比較的自由な手でハンドル操作をオススメする場合もあります。
手動装置は手前に引く(アクセル)・押す(ブレーキ)といった単純な動きで操作ができますが、ハンドルは状況に応じて回転方向を変えたり、回転具合も微調整が求められることがあるためです。

ドライバー・テストステーションの測定結果を見ながら、ご本人の希望も含めて相談していきます。

手動装置を詳しく>>

 

ハンドルを回す力

「何kgの力でハンドルを回せれば大丈夫」といった基準は、現在設けられていません。
しかしながら、ある程度の力がなければ、運転中、常にいっぱいいっぱいで余裕がなくなってしまうため、弊社では最低でも5㎏程度の重さでハンドルを操作できることを理想としています。

なぜ5㎏なのか? 今の車はハンドルも軽く、5㎏ほどの重さもしない方が多いかと思います。ですが、Uターンするときや駐車する際、車が停車しているときにハンドルを回すと一瞬ハンドルが重くなるタイミングがあります。
そのときにしっかりとハンドルを操作できるようにするために、5㎏ほどは回せることを目標にしています。
※ちなみに、スタッフの軽自動車は、一番思いときで4.5kgを計測しました。

片手でハンドルを操作する方にはハンドル旋回グリップの装着をオススメしています。
カーブが続くときや、細い路地、住宅街などでは旋回グリップの有無で運転のしやすさが大きく変わるためです。
ドライバー・テストステーションでは、さまざまな形のグリップを用意しております。
ご本人にピッタリのグリップをお探しいただけます。

※運転免許証の条件に旋回グリップが含まれていない場合は必須ではありません。

ハンドル旋回グリップを詳しく>>